こんにちは。
にしざき社会保険労務士事務所の西崎です。
加古川で中小企業や小規模事業を経営されている方とお話をしていると、よくこんな声を耳にします。
「社員のスキルを伸ばしてあげたいけれど、研修や制度づくりに時間もお金もかけられない」
「人材が定着せず、採用コストばかりかさんでしまう」
こうしたお悩みは、決して特別なものではありません。
多くの企業が「人を育てたい」という思いを持ちながらも、日々の業務に追われ、後回しになってしまうのが現実です。
ですが、実は国や自治体には人材育成や雇用環境の改善を応援する助成金制度があり、うまく活用すれば会社の成長と人材の定着を同時に実現できます。
今日は、加古川の女性社労士として、助成金を活用して“人を育てる”会社になるための考え方と実際の流れを、やさしくお伝えします🌸
助成金は“会社と社員の未来”を支える制度
助成金は、返済不要で条件を満たせば受給できる制度です。
例えば、厚生労働省のキャリアアップ助成金は、パート・アルバイトを正社員へ登用する際や、スキルアップ研修を実施する際に利用できます。
こうした制度は、単に費用面での助けになるだけでなく、社員のやる気を引き出し、働く意欲を高める効果もあります。
私が加古川で活動していて感じるのは、助成金を上手に使っている企業ほど人材が定着しやすいということです。
「会社が自分に投資してくれている」という実感は、社員にとって大きな信頼につながります。
助成金活用のメリット
- 人材定着の促進 研修やキャリアアップの機会があることで、社員は将来への安心感を持ち、「長く働きたい」という気持ちが強くなります。
- 職場環境の改善 制度整備や教育投資により、働きやすい環境づくりが進みます。結果的に採用活動にもプラスの影響があります。
- 経営負担の軽減 新しい制度や研修にかかる費用を助成金で一部カバーでき、経営面の負担を抑えられます。
- 企業イメージの向上 人を大切にする姿勢は、社外にも伝わり、取引先や求職者からの信頼を得やすくなります。
社会保険労務士に相談するメリット
助成金は種類が豊富で、それぞれ条件や期限、提出書類が細かく定められています。
「自社はどの助成金が合うのか」「申請の流れが複雑で不安」というお声もよくいただきます。
社会保険労務士にご相談いただくことで、以下のようなサポートが可能です。
- 自社の現状に合った助成金のご提案
- 受給条件の事前確認
- 必要書類作成と申請手続きの代行
- 制度導入後の労務管理アドバイス
これにより、「せっかく準備したのに不支給になった」というリスクを減らし、スムーズな受給を実現できます。
実際の加古川での事例
加古川市内のある飲食業の事業所さまでは、長く勤めていたパートスタッフを正社員登用する際にキャリアアップ助成金を活用されました。
登用と同時に、昇給制度や評価基準を明確化し、就業規則も見直しました。
結果としてスタッフの離職率が大きく下がり、「以前よりも会社に一体感が生まれた」と経営者さまから嬉しいお声をいただきました。
このように、助成金は単なる資金援助ではなく、職場の空気や社員のモチベーションまで変える力があります。
助成金活用の流れ
- 現状分析 労務管理状況、就業規則、雇用契約内容を確認します。
- 対象助成金の選定 業種・規模・将来の計画に合った助成金を選びます。
- 制度整備と準備 申請条件を満たすための就業規則改訂や評価制度の構築などを行います。
- 申請手続き 期限内に書類を提出し、進捗管理を行います。
- 制度活用後のフォロー 助成金受給後も、制度を継続的に活かせるよう労務管理を支援します。
まとめ
助成金は「お金をもらえる制度」ではなく、「人と会社を成長させるための仕組み」です。
経営の安定だけでなく、社員一人ひとりのやりがいと安心感を生み出すことができます。
加古川で「人を大切にする会社」をつくりたいとお考えの経営者さま、ぜひ一度、加古川の女性社会保険労務士である私にご相談ください。
やさしく分かりやすく、そして丁寧にサポートさせていただきます☺️