【明石の企業さまへ】“伝え方ひとつ”で職場は変わる。女性社労士が語る、コミュニケーションとハラスメント予防の実践ガイド

明石の女性社労士はにしざきまで

こんにちは。

にしざき社会保険労務士事務所の西崎です☺️

当事務所は加古川市にありますが、明石市の企業さまからのご相談も年々増えています。

その中で最近特に多いテーマが、

「コミュニケーション」と「ハラスメント予防」

に関するご相談です。

明石の事業主さまからよくいただく声はこんな内容です。

「新人さんへの声のかけ方が分からない」

「厳しくしたつもりはないのに、怒られたと感じられてしまった」

「注意がハラスメントになるのではと不安」

「働き方が多様化して、伝え方が難しくなってきた」

実はこれらは企業規模に関わらず起きる問題で、

“優しい会社”だからこそ悩みやすいテーマでもあります。

今日は、明石エリアの企業で実際に増えている事例や、

職場がもっと安心して働ける場所になるために社労士ができることを、

できるだけ分かりやすく、丁ねいにお伝えしたいと思います。

どの企業さまでもすぐに役立つ内容をまとめましたので、ぜひゆっくり読んでいただければ嬉しいです。

目次

◆ なぜ今、職場で“伝わらない問題”が急増しているのか?

これまでの労務相談は

「残業」「欠勤」「給与計算」

といった制度・数字に関わるものが中心でした。

しかし最近は、

“人に関する相談”が急激に増えています。

特に明石エリアで多いのが

・コミュニケーションのすれ違い

・価値観の違い

・注意の仕方がわからない

・ハラスメントを恐れて指導ができない

・伝え方がきつく感じられてしまう

といったものです。

これにははっきりした理由があります。

【理由1】働き方と価値観が大きく変化した

・複業・副業の増加

・働く時間帯の多様化

・学生アルバイト、子育て世代、ミドル世代の混在

・仕事よりも働きやすさを重視する傾向

これにより、一人ひとりが“仕事に求めるもの”が変わり、

「普通の伝え方」「普通の注意」が通じなくなってきています。

【理由2】ハラスメント防止法による意識の変化

パワーハラスメント防止措置は、すべての企業に義務化されました。

その結果、従業員側も“指導”と“ハラスメント”を強く意識するようになり、会社も慎重な対応を求められています。

【理由3】オンライン化による対面コミュニケーションの減少

オンライン会議やチャットツールの増加により、

表情や声色が伝わりにくくなりました。

ちょっとした文章が、

「冷たく聞こえた」

「きつく言われた気がした」

と誤解されやすくなっています。

これらの変化が重なり、

今まで問題にならなかった“小さな言葉”が大きな問題につながる時代になりました。

◆ 明石エリアで増えている“コミュニケーションに関する労務相談”とは?

社労士として明石の企業をサポートする中で特に多い相談をまとめると、次のようになります。

1. 「注意したのに伝わっていない」問題

たとえばこんなケースです。

・丁寧に注意したつもりが、相手は怒られたと感じてしまった

・「もっと頑張ってほしい」という言葉がプレッシャーになってしまう

・指示が曖昧だと言われてしまう

伝える側は悪気がなくても、受け取り方が違うとすれ違いが生まれます。

2. 「世代間コミュニケーション」問題

若い世代は特に、

・丁寧な説明

・理由のある指示

・安心できる環境

を求める傾向が強く、今までと同じ伝え方が通用しないケースが増えています。

3. パート・アルバイトとの距離感問題

業務の指示だけでなく、

「言い方」「接し方」「公平性」を重視する方が多くなりました。

たとえ小さな一言でも、

“自分だけ扱いが違う気がする”

という不公平感につながってしまうことがあります。

4. ハラスメントを恐れて指導ができない問題

会社側のよくある悩みとして、

「どこまで言って良いのかが分からない…」

という声が非常に多いです。

これでは仕事の質を保つことができず、組織が弱くなってしまいます。

◆ 社労士は「対話を教える人」ではありません。でも“仕組み”で改善できます。

ここがとても大切なのですが、

社労士は“コミュニケーション研修をする職業”ではありません。

しかし社労士には、

コミュニケーションのトラブルが起きない仕組みを作る役割

があります。

社労士としてできることは、次の通りです。

1. ハラスメント防止規程の整備

どこまでが指導で、どこからがハラスメントなのか

“会社としての基準”を明確にします。

従業員側の安心にもつながります。

2. 報告・連絡・相談の導線づくり

・誰に相談するのか

・相談を受けたらどう対応するのか

を整理します。

これがない企業は、トラブルが表に出にくく悪化しがちです。

3. 面談制度の設計

個別面談を定期的に行うことで、

大きな問題に発展する前に気づくことができます。

4. 注意・指導の“共通ルール”を作成

これは特に効果がある部分です。

指導するときは

●事実を伝える

●相手の意見を聞く

●改善の方向性を共有する

などの「共通ステップ」を決めることで、

誰が伝えても同じ水準のコミュニケーションになります。

5. 就業規則への反映

会社としてのルールを明文化し、従業員も読みやすい内容に整えます。

制度が整えば、

「伝える人の性格に左右される」

という状態から脱却できます。

◆ 実際にあった“制度で職場が大きく変わった事例”(匿名)

加古川と明石エリアのサポートでは、こんな変化が起きています。

【事例1】新人が3か月で辞めてしまう企業

この会社では、教える人によって伝え方がバラバラでした。

改善したことは

・教育担当者の固定

・新人教育マニュアルの整備

・注意する際のルール設定

これだけで離職率が大きく改善しました。

【事例2】「ハラスメントと言われるのが怖い」と指導ができなくなった企業

感情的な指摘を避けるために

「事実に基づいたフィードバック」のルールを整備。

これにより、

・注意の質が安定

・受け取る側の不安も軽減

・指導がしやすくなった

という好循環が生まれました。

制度ひとつで、会社の雰囲気は驚くほど変わります。

◆ 女性社労士として大切にしていること

私は“制度を整える専門家”であると同時に、

人の気持ちに寄り添う専門家でもありたいと思っています。

コミュニケーションのトラブルは、

●性格の問題

●能力の問題

ではなく、

環境の問題であることがほとんどです。

制度が整えば、

相手を責める必要もありません。

会社も従業員も、“安心できる距離感”で働けるようになります。

◆ 明石の企業が今日から始められる改善方法

専門的な制度づくりが必要な部分もありますが、

今日からすぐに取り組める改善策もあります。

1. 注意は「事実+改善ポイント」で伝える

感情を乗せず、客観的に伝えることが大切です。

2. 相談しやすい雰囲気づくり

「いつでも言ってね」の一言が大きな安心につながります。

3. 新人教育の担当者を固定

誰が教えても内容がブレないようにします。

4. LINEやチャットでの指示は“短く・丁寧に”

文章は誤解を生みやすいので、言葉選びを慎重に。

5. シンプルな社内ルールを作る

長いルールは読まれないため、短く明確にするのがポイントです。

◆ よくいただく質問

Q. 明石の企業でも訪問対応できますか?

A. はい。加古川から近く、訪問・オンラインどちらでも対応しています。

Q. コミュニケーション改善は社労士の仕事ですか?

A. “制度面の整備”は社労士の業務範囲です。

研修指導とは異なりますのでご安心ください。

Q. 小さな会社でも制度は必要ですか?

A. むしろ少人数のほうが、言葉のすれ違いで職場全体が不安定になりやすいため、整備の効果は大きいです。

Q. ハラスメントの相談窓口だけ整備してもらうことはできますか?

A. はい。部分的なサポートも可能です。

◆ まとめ:言葉のズレを“制度で埋める”ことが企業の安心につながります

コミュニケーションは人間関係の問題のように見えて、

実は“労務管理の問題”でもあります。

制度を整えることで

・注意が伝わりやすくなる

・誤解が生まれにくくなる

・ハラスメントリスクが減る

・新人さんが安心して働ける

・離職率が下がる

といった大きな効果があります。

加古川にある小さな事務所ですが、

明石エリアの企業さまからのご相談も本当に多く、

地域に根ざしたサポートを大切にしています。

「どう伝えたらいいかわからない」

「ハラスメントにならないか不安」

そんな段階で構いません。

お一人で抱え込まず、どうぞ気軽にご相談くださいね☺️

社労士として、そして女性としての視点で、

丁寧に寄り添いながら職場の安心づくりをサポートいたします。

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