こんにちは。
にしざき社会保険労務士事務所の西崎です☺️
会社を経営していると、毎月必ず発生するのが「給与計算」です。
加古川の中小企業の経営者さまからも「給与計算が本当に大変」「残業代の計算に自信がない」といった声をよく耳にします。
給与計算はただ数字を足し算・引き算するだけではなく、労働基準法や社会保険、税法など多くのルールに従って正確に行う必要があります。
一度の間違いが従業員の信頼を損なうだけでなく、行政からの是正指導につながることもあるため、非常に重要な業務なのです。
今日は、加古川で活動する女性社労士として、給与計算と勤怠管理で失敗しないための基本と、社会保険労務士がお手伝いできることを詳しく解説します。
給与計算でよくあるミスとは?
経営者さまからご相談いただく中で、特に多いのは次のようなミスです。
- 残業代の未払い 「みなし残業だから」と思って正しく計算していないケース。 労働基準法で定められた割増率に従って計算する必要があります。
- 有給休暇の賃金計算の誤り 有給休暇を取得したときの賃金は、所定労働時間分を支払う必要があります。 計算方法を間違えると、不利益取扱いとしてトラブルになることも。
- 社会保険料の控除ミス 健康保険・厚生年金保険・雇用保険の控除額を誤って処理してしまうケース。 毎年の標準報酬月額の改定を反映していないことが原因です。
- 遅刻・早退・欠勤の扱いが曖昧 勤怠管理が不十分だと、控除の仕方にばらつきが出て従業員から不満が出ることがあります。
給与計算のトラブルは「気づかないうちに法律違反をしていた」というケースも多く、注意が必要です。
勤怠管理の重要性
給与計算の精度を高めるためには、まず勤怠管理を正しく行うことが欠かせません。
勤怠管理とは、従業員の出勤・退勤、休暇、残業などの労働時間を正しく把握すること。
「紙に手書き」「タイムカードだけ」という方法では限界があり、労働時間の証拠として不十分になる場合があります。
近年は勤怠管理システムを導入する企業も増えていますが、導入後も「ルールの設定が合っていなかった」「運用が追いついていない」というご相談もあります。
経営者が知っておくべき給与計算の基礎知識
社会保険労務士として、給与計算で最低限押さえておきたいポイントを整理します。
- 割増賃金の計算 時間外労働は25%増、休日労働は35%増、深夜労働は25%増の割増率で計算します。
- 法定控除と任意控除 給与から天引きできるものは法律で定められています。健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税など。任意控除は従業員の同意が必要です。
- 社会保険料の標準報酬月額 健康保険や厚生年金の保険料は標準報酬月額に基づいて決まります。毎年の定時決定・随時改定を正しく反映する必要があります。
- 年末調整は税理士の領域 ここで注意が必要なのは、年末調整や法人税の計算は税理士の業務です。社会保険労務士は関与できません。 給与計算の中で社会保険労務士がサポートできるのは「労働社会保険に関わる部分」であり、税務は税理士に依頼する必要があります。
小規模事業者に多い課題
加古川の小規模事業者さまから特によくいただくお悩みは、
- 給与計算を経営者本人が兼務しており、毎月の業務負担が大きい
- 法改正や保険料率の変更に追いつけない
- 従業員からの問い合わせに対応しきれない
- 勤怠管理が属人的になっていて正確性に欠ける
というものです。
特に「給与計算ソフトを入れているから大丈夫」と思っていても、設定が間違っていれば誤りが積み重なってしまいます。
社会保険労務士に相談するメリット
社会保険労務士にご相談いただくことで、
- 正確な給与計算の実施
- 社会保険料の最新情報を反映した控除処理
- 勤怠管理ルールの整備サポート
- 就業規則や雇用契約との整合性確認
- 労務トラブルの未然防止
といったサポートを受けられます。
経営者さまにとっては「安心して任せられる体制」が整い、本業に集中できるようになります。
実際にあった加古川での事例
ある加古川市内の製造業の事業所では、給与計算を経営者ご自身が行っていました。
しかし残業代の計算に誤りがあり、従業員から不満の声が上がってしまいました。
そこで、当事務所にご相談いただき、勤怠管理の方法を見直し、給与計算のルールを整備。
社会保険料の控除も最新の料率に合わせて再設定しました。
結果として従業員の信頼が回復し、経営者さまも「これで安心して任せられる」と喜んでいただけました。
女性社労士ならではのサポート
私は女性社労士として、やさしく丁寧にお話を伺うことを心がけています。
「こんなこと聞いていいのかな?」という小さな疑問でも大丈夫です。
従業員の方が安心して働けるように、経営者さまと一緒に制度を整えることが私の役割です。
まとめ
給与計算と勤怠管理は「毎月必ず発生する業務」でありながら、ミスが多く発生しやすい分野です。
正しく対応することで、従業員の信頼を守り、会社の安定経営にもつながります。
加古川で給与計算や勤怠管理に不安をお持ちの経営者さま、どうぞお気軽にご相談ください。
女性社労士ならではの親しみやすさと専門知識で、安心できるサポートをお届けします☺️